【電工二種】「適用工事」の場所別ルールを完全攻略!展開した場所・隠蔽場所の違いとは?
この記事の3秒まとめ
- 「適用工事」が覚えられないのは、「展開した場所」や「隠蔽場所」といった専門用語のイメージが湧いていないから。
- 配線を「目で見てすぐ触れるか」「点検口を開ければ触れるか」「壁を壊さないと触れないか」の3パターンで分類すれば一瞬で理解できる。
- 場所を問わずどこでも施工できる「最強の4工事(ケーブル、金属管、合成樹脂管、2種可とう管)」を最初に覚えるのが合格への近道!
第二種電気工事士の筆記試験に向けて勉強を進めていると、中盤あたりで必ず登場する**「施設場所と適用工事」の巨大な〇×表**。 これを見た瞬間、「うわっ、こんなの全部丸暗記するの!?」と絶望した方も多いのではないでしょうか。
「乾燥した展開した場所」「湿気のある点検できない隠蔽場所」など、呪文のような言葉が並び、どの工事ができる・できないを覚えるのは至難の業に思えます。
しかし、この表が覚えられない最大の原因は、**「場所の名前が難しすぎて、具体的なイメージが頭に浮かんでいない」**ことにあります。
この記事では、試験の暗記の壁となる「3つの場所の違い」を、日常生活にあるものに例えてスッキリと解説します!
🏠 まずは「3つの場所」を具体的にイメージしよう
電気工事のルールは、「もし電線から火花が出たり、漏電したりした時に、すぐに見つけて直せる状態かどうか」という安全性の基準で決められています。
そのため、場所を以下の3つのレベルに分類しています。
レベル1:展開した場所(てんかいしたばしょ)
- 特徴: 配線がむき出しになっていて、すぐ目で見て、手で直接触れることができる場所。
- 具体例:
- 天井板が張られていない、むき出しの天井(倉庫やガレージなど)。
- 部屋の壁の表面にそのまま配線を這わせている状態。
- イメージ: 「あ、ここに電線が走ってるな」と誰もがすぐわかる場所です。異常があってもすぐに気付けるため、比較的安全度が高く、許可されている工事の種類が最も多くなります。
レベル2:点検できる隠蔽場所(てんけんできる・いんぺいばしょ)
- 特徴: 普段は隠れていて見えないが、フタや戸を開ければ中を覗いて触れる場所。
- 具体例:
- 「点検口」が設置されている天井裏。
- 押し入れやクローゼットの天井(板を上にずらすと屋根裏が見える構造など)。
- イメージ: 「ちょっと脚立を持ってきて、フタを開ければ確認できるぞ」という場所です。日常的には見えませんが、いざという時のメンテナンスが可能な場所です。
レベル3:点検できない隠蔽場所(てんけんできない・いんぺいばしょ)
- 特徴: 完全に壁やコンクリートの中に埋め込まれていて、破壊しないと配線を確認できない場所。
- 具体例:
- 一般的な住宅の「壁の中」(クロスと石膏ボードの裏側)。
- コンクリートの床下や壁の中。
- イメージ: 「中の電線を修理するには、ノコギリで壁を切るしかない!」という場所です。異常に気づくのが遅れ、修理も困難であるため、安全性の基準が最も厳しくなり、施工できる工事が限られます。
この3つの関係をフローチャートで整理すると、以下のようになります。
graph TD
A{"配線を目で見て<br>直接触れる?"}
A -->|はい| B["レベル1:展開した場所<br>(壁の表面・むき出しの天井)"]
A -->|いいえ| C{"フタや点検口を開ければ<br>中を確認できる?"}
C -->|はい| D["レベル2:点検できる隠蔽場所<br>(点検口のある天井裏など)"]
C -->|いいえ| E["レベル3:点検できない隠蔽場所<br>(壁の中・コンクリート内)"]
style B fill:#e3f2fd,stroke:#1e88e5,stroke-width:2px
style D fill:#fff3e0,stroke:#fb8c00,stroke-width:2px
style E fill:#ffebee,stroke:#e53935,stroke-width:2px
🛡️ 絶対に覚えるべき「最強の4工事(オールマイティ)」
場所のイメージが湧いたところで、一番重要なお話をします。
あの巨大な〇×表をすべて丸暗記する必要は絶対にありません。 なぜなら、試験で問われるのは「どの場所でも施工できる強力な工事はどれか?」というパターンがほとんどだからです。
どんなに条件が厳しい「点検できない隠蔽場所」でも、水しぶきが飛んでくるような「湿気の多い場所」でも、**ありとあらゆる場所で施工が許されている最強の「オールマイティ4工事」**が存在します。
まずはこの4つだけを完璧に暗記してください。
- ケーブル工事(VVFケーブルなどをそのまま使う工事)
- 金属管工事(頑丈な鉄のパイプに電線を通す工事)
- 合成樹脂管工事(軽くてサビないプラスチックのパイプに電線を通す工事。※CD管は除く)
- 2種金属製可とう電線管工事(クネクネ曲がる金属パイプ・通称プリカチューブを使う工事)
これらは電線が頑丈な被覆やパイプで守られているため、どこに設置しても安全性が高いと認められています。
💡 覚え方のコツ
「ケーブル」「金属管」「合成樹脂管」「2種可とう管」の頭文字をとって、 **「ケ・金・合・2可(け・きん・ごう・にか)」**とリズムよく唱えて覚えるのがおすすめです!
⚠️ 試験の引っかけポイントと解き方
試験本番では、以下のような形で出題されます。
【過去問想定問題】 木造住宅の「点検できない隠蔽場所」で、かつ「乾燥した場所」における低圧屋内配線工事として、適切なものはどれか。
イ.金属線ぴ工事 ロ.ケーブル工事 ハ.合成樹脂線ぴ工事 ニ.がいし引き工事
【解き方】
- 問題文の「点検できない隠蔽場所」という厳しい条件を見つけます。
- 「一番条件が厳しい場所だから、あの最強の4工事しか無理だな!」と思い出します。
- 選択肢の中から「ケ・金・合・2可」のどれかを探します。
- 「ロ.ケーブル工事」が正解だと一瞬で見抜けます!
(※ちなみに、金属線ぴや合成樹脂線ぴ、がいし引き工事は、配線の保護が弱かったり、感電のリスクがあるため「展開した場所」や「点検できる隠蔽場所」などの限られた場所でしか施工できません)
まとめ:暗記の負担を極限まで減らそう
「適用工事」の分野は、言葉の意味さえ理解できれば、決して怖い分野ではありません。
- 展開した場所 = 見える・触れる
- 点検できる隠蔽場所 = 点検口から覗ける
- 点検できない隠蔽場所 = 壁の中・破壊しないと無理
- 最強の4工事(オールマイティ) = ケーブル、金属管、合成樹脂管、2種金属製可とう管
この4つのルールをしっかり頭に入れておけば、本番の試験でも自信を持って正解を選ぶことができます。 「全部覚えなきゃ…」というプレッシャーを捨てて、ポイントだけを賢く押さえて合格を目指しましょう!
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