【電工二種】単線とより線の太さ「対照ペア」は3つだけ!直径(mm)と断面積(mm²)のゴチャ混ぜ引っかけ問題を完全攻略

【電工二種】単線とより線の太さ「対照ペア」は3つだけ!直径(mm)と断面積(mm²)のゴチャ混ぜ引っかけ問題を完全攻略

2026/05/31

この記事の3秒まとめ

  1. 単線(直径 mm)とより線(断面積 mm² / スケア)をゴチャ混ぜにする引っかけ問題は、試験で毎回必ず出る「ボーナス問題」。
  2. 覚えるべき対応関係は「1.6mm ⇄ 2.0mm²」「2.0mm ⇄ 3.5mm²」「2.6mm ⇄ 5.5mm²」のわずか3ペアのみ。
  3. 単線とより線の対応関係を整理し、3つの強力な語呂合わせを使えば、暗記の負担を最小限にして一瞬で解ける!

第二種電気工事士の合格を目指して勉強を進める中で、誰もが一度は「うわ、めんどくさそう…」と眉をひそめる難所があります。

それが、電線の「太さ」の規格が2通り存在することです。

  • 単線(中に銅の太い針金が1本だけ通っている線) ➔ 直径(mm)で表記
  • より線(細い針金を何本も束ねて作った柔らかい線) ➔ 断面積(mm² / スケア)で表記

テキストを読んでいると、配線設計や電線管に収める許容電流の問題で、この2つの規格が「ゴチャ混ぜになった複雑な問題」として突如現れます。

「直径 1.6mm の単線と、断面積 2.0mm² のより線を混在させて金属管に収める時……」といった問題を目にした瞬間、あまりの複雑さに頭がフリーズしそうになりました。

しかし、電気工事士の試験においては、異なる規格の太さを比較する際、「どちらか一方の規格に数値を揃えて考える」のが鉄則です。この記事では、試験出る単線とより線のサイズ換算を、たったの3つの語呂合わせでスムーズに覚え、得点源にする方法を優しく解説します!


🔌 なぜ「単線」と「より線」の比較が必要なのか?

実務や試験問題において、なぜ「単線」と「より線」の太さを統一して比較しなければならないのでしょうか?

それは、前回の記事『【電工二種】許容電流は語呂合わせで一発暗記!「ニーナさん、産後で、幸せだろーに」と電流減少係数の攻略法』で解説した、電線の許容電流の基準値が、基本的には「単線の直径(mm)」を基準に作られているからです。

より線が混ざった問題が出された場合、まず「より線の断面積(mm²)を、対応する単線の直径(mm)に換算」してあげなければ、正しい許容電流値の確認や、管内配線時の太さの比較が行えません。

この「サイズ換算」のフローを視覚化すると、以下のようになります。

graph TD
    subgraph "入力(ゴチャ混ぜの電線情報)"
        A["単線 1.6 mm"]
        B["より線 2.0 mm²"]
        C["より線 3.5 mm²"]
    end

    subgraph "サイズ換算処理"
        D["1.6 mm (そのまま値を利用)"]
        E["2.0 mm² ➔ 1.6 mm 相当に換算"]
        F["3.5 mm² ➔ 2.0 mm 相当に換算"]
    end

    subgraph "統一規格で処理(許容電流ルックアップ)"
        G["1.6 mm 相当の許容電流 ➔ 27 A"]
        H["2.0 mm 相当の許容電流 ➔ 35 A"]
    end

    A --> D
    B -->|「色々あっても、におう」| E
    C -->|「肉をサンゴー缶で煮る」| F
    D --> G
    E --> G
    F --> H
    
    style D fill:#e1f5fe,stroke:#0288d1,stroke-width:1px
    style E fill:#e8f5e9,stroke:#388e3c,stroke-width:2px
    style F fill:#e8f5e9,stroke:#388e3c,stroke-width:2px
    style G fill:#fff9c4,stroke:#fbc02d,stroke-width:1px
    style H fill:#fff9c4,stroke:#fbc02d,stroke-width:1px

この「サイズ換算」の役割を果たすのが、これから覚えるたった3つのペアです。


🧠 覚えるのはこの3ペアだけ!電線のサイズ換算表

試験において「同等の太さ(許容電流が同じ)」として扱われる、単線の直径とより線の断面積の対応表です。この3つの数字の組み合わせさえ記憶すれば、すべての引っかけ問題に対応できます。

単線の直径(mm)より線の断面積(mm² / スケア)ざっくりした覚え方のイメージ
1.6mm2.0mm²一般の照明やコンセント配線に使われる一番細い定番ペア。
2.0mm3.5mm²エアコンやIHなどの専用回路に用いる、中くらいのペア。
2.6mm5.5mm²建物の引き込み口や、大元の幹線回路に使う一番太いペア。

⚠️ 直感的な迷い対策のヒント 直径の数値(1.6 / 2.0 / 2.6)と、断面積の数値(2.0 / 3.5 / 5.5)を比べた時、常に「単線(直径) > より線(断面積)」の関係になっています。 本番で「2.0mmに対応するのは、1.6sqだっけ? 3.5sqだっけ?」と混乱したら、「より線の数値のほうが大きくなる」という法則を思い出せば、一瞬で解決します!


💡 一発暗記!すっきり覚えるための極上語呂合わせ

無味乾燥なペアをそのまま脳に格納すると揮発しやすいので、語呂合わせという「インデックス」を貼りましょう。声に出して3回唱えてください。

1. 【1.6 mm ⇄ 2.0 mm²】

  • 色々(1.6)あっても、にお(2.0)
  • 意味のイメージ: 色んな電線が混ざっていても、一番細いやつはこれ(コンセント用)だとすぐに匂いでわかる。

2. 【2.0 mm ⇄ 3.5 mm²】

  • (2.0)を、サンゴー(3.5)缶でビール煮にする
  • 意味のイメージ: エアコン配線などに使う、中くらいに太い電線のペア。私はいつも「肉(2.0)」を「350mlのビール缶(3.5)」で豪快にビール煮にする大好きな料理レシピと紐付けて一発で覚えるようにしています。

3. 【2.6 mm ⇄ 5.5 mm²】

  • 風呂(2.6)に入って、ここ(5.5)ちいい
  • 意味のイメージ: 幹線用の最も太い電線。お風呂上がりのサッパリした心地よさで完璧にバインドします。

この3つの語呂合わせを覚えておけば、本番試験の際に迷うことなくすぐに数値を思い出せるようになります。


⚠️ 試験でどう狙われる?実際の出題パターンを撃破する

では、実際の試験でこの「サイズ換算」の知識がどのように点数に結びつくのか、典型的な問題パターンを2つ攻略してみましょう。

パターン1:異種混在管内配線の許容電流問題

【過去問想定問題】 金属管による低圧屋内配線で、直径 1.6mm のビニル絶縁電線2本と、断面積 2.0mm² のビニル絶縁電線2本(合計4本)を同一の金属管内に挿入して配線する場合、電線1本あたりの許容電流値として、正しいものはどれか。

【解法プロセス】

  1. 太さの規格を揃える(換算):
    • 直径 1.6mm はそのまま。
    • 断面積 2.0mm² は、語呂合わせ「色々(1.6)あっても、にお(2.0)」より、直径 1.6mm と同等であると判定します。
  2. 同一規格として処理:
    • これにより、問題文は「直径 1.6mm の電線が合計 4本 入っている」状態と同じであると整理できます。
  3. 許容電流と減少係数を適用 (前回の知識の呼び出し!):
    • 単線 1.6mm の素の許容電流は「ニーナ(27 A)」。
    • 同一管内に 4本 入っているため、減少係数は「みな(4本=0.63)しご」から 0.63
    • 計算: 27A × 0.63 = 17.01A。
  4. 端数処理:
    • 小数点以下が 0.01 なので切り捨て(7捨8入)、最終回答は 17 A となります。

もしこの対応関係を覚えていなければ、太さの異なる電線の計算に迷ってしまいますが、換算するだけで単なる「いつもの掛け算問題」としてシンプルに解くことができます!


パターン2:分岐回路の設計(遮断器と電線の太さ)問題

分岐回路の設計問題では、配線用遮断器(ブレーカー)の容量(例:20A)に対して、接続してよい電線の太さ(最小値)が規格で決められています。

ここでは以下のような引っかけが出現します。

【出題例】 20A配線用遮断器の分岐回路において、接続できる電線の太さ(最小値)として、正しいものを選択肢から選べ。 (イ) 直径 1.6mm の単線 (ロ) 断面積 2.0mm² のより線 ...

ブレーカー 20A の回路には、本来「直径 2.0mm 以上の単線」を使用しなければならないという設計ルール(仕様)があります。 しかし、選択肢に「直径 2.0mm」がなく、より線ばかりが並んでいることがあります。

このとき、語呂合わせ「(2.0)をサンゴー(3.5)缶で煮る」を知っていれば、「直径 2.0mm 相当 = 断面積 3.5mm²」であると瞬時に換算できるため、迷わず「断面積 3.5mm² 以上のより線」を選んで正解をもぎ取ることができます。


🛠️ まとめ:電線の太さを揃えれば、試験はただの計算問題になる

今回は、第二種電気工事士の学科試験で頻出する「異なる電線規格の比較」を瞬時にクリアするための変換アダプターについて解説しました。

  • 1.6 mm ⇄ 2.0 mm² ➔ 「色々(1.6)あっても、にお(2.0)
  • 2.0 mm ⇄ 3.5 mm² ➔ 「(2.0)を、サンゴー(3.5)缶でビール煮にする
  • 2.6 mm ⇄ 5.5 mm² ➔ 「風呂(2.6)に入って、ここ(5.5)ちいい

異なる太さの規格(直径と断面積)であっても、この3つの語呂合わせを覚えておくだけで、思考の負荷はほぼゼロになり、確実に得点できるようになります。

難解に見える公式や数値の暗記も、エンジニアとしての整理のコツを応用することで、スムーズに理解できるようになります。

同じように第二種電気工事士の受験に挑んでいる皆さん、この「3つのサイズ換算」を頭に入れて、一緒に合格ラインを軽々と突破しましょう!